2022年4月18日、吉野家の常務取締役企画本部長・伊東正明さんが不適切発言をした事が発覚しました。
伊東正明さんは、4月16日の早稲田大学で行われた社会人向け講座での不適切発言により、ネット上では大炎上。
そんな伊東正明さんですが、今回は
「伊東正明の経歴は?」
「伊東正明の年収は?」
といった部分について注目していきます。
吉野家の常務取締役企画本部長・伊東正明とは

伊東正明さんは、吉野家の常務取締役にして、企画本部長でもあります。
1996年に慶応大卒商学部を卒業後、P&Gに入社され、数々のプロジェクトを担当された後、2018年1月に独立、吉野家の顧問となりました。
優れたマーケッターとして数々のビジネス系サイトにてインタビューを受けています。
残念な事に2022年4月16日、早稲田大学の講演で不適切発言をしてしまい、世間的評価は良くない状態にあります。
吉野家の常務取締役企画本部長・伊東正明の経歴
伊東正明さんの経歴は、以下のようになっています。
・P&Gに入社し、マーケティング部門に配属
・ジョイやアリエールなど、数々のブランドを再建する
・アソシエイトディレクターやマーケティング責任者、ヴァイスプレジデントなど歴任
・吉野家に顧問として転職、そして常務取締役へ
・不適切発言により、吉野家の取締役解任
P&Gに入社、マーケティング部門へ配属
伊東正明さんは、1996年に新卒としてP&Gに入社しました。
何千、何万という見えない人々の気持ちを動かすマーケティング部門を面白そうだと思った事から、マーケティング部門への配属を希望されたそうです。
マーケティング職として入社した伊東正明さん、最初に配属されたのは洗濯洗剤のアリエールでした。
台所洗剤ジョイのブランド再建
伊東正明さんが29歳の時、P&Gの商品、台所洗剤ジョイの国内シェアが、40%程度あったものが一時30%まで落ちてしまった時がありました。
この危機に対して送り込まれた責任者が、伊東正明さんでした。
そして伊東正明さんは、国内シェアを40%まで戻すという目標を、2年で達成します。
洗濯洗剤アリエールのブランド再建
ジョイのシェアを回復したP&Gでしたが、当時のP&Gにとって最重要ブランドだったアリエールのシェアもまた、24%から11%まで落ちてしまいました。
この危機を何とかする為に、伊東正明さんがブランドマネージャーに着任しました。
伊東正明さんは、花王のアタックという粉末洗剤を退場させる為に、液体洗剤を伸ばしていくという施策を取りました。
それにより、ほとんどの家庭が使っていた粉末洗剤を、液体洗剤へと移行させる事に成功し、アリエールのブランド再建に成功します。
アソシエイトディレクターへの着任
伊東正明さんは、アリエール担当後に、アソシエイトディレクターに着任します。
(アソシエイトディレクターとは、外資系の役職名でよく使われる役職であり、会社によっても違いますが、部長クラスと思われます。)
P&Gの商品であるレノアやボールドを成長させたり、全体の4割ほどのビジネスを担当したそうです。
P&Gにおいて、伊東正明さんが担当した2年は、歴代でも2番目くらいに伸びた時期になる程の成果を出しました。
初代マーケティング責任者としてアメリカへ
伊東正明さんの、これまでの功績が評価され、2008年にファブリーズのグローバルチームを作るタイミングで、伊東正明さんは初代のマーケティング責任者に選ばれました。
伊東正明さんは、責任者としてアメリカへ行き、世界戦略・世界市場での新商品開発などを行ったそうです。
その当時、参入国が6か国しか無かったのですが、最終的にはなんと82か国まで増やすという成果を挙げます。
シンガポールへ、そしてヴァイスプレジデントに
マーケティング責任者として成果を挙げた後、伊東正明さんは日本に一旦戻りますが、またすぐにシンガポールへと発ちます。
シンガポールへ行った後は、ペットケア事業責任者、アジアパシフィック・Eビジネス事業責任者、そしてホームケア・オーラルケアヴァイスプレジデントなど歴任します。
その時、伊東正明さんは45歳でした。
吉野家に顧問として入社
様々な成果を挙げた伊東正明さんでしたが、会社からは、次に就く役職の候補を伝えられていました。
しかし伊東正明さんは、そのどれもが自分にこれ以上できる事はないのでは、と感じました。
そんな時、伊東正明さんはヘッドハンターを通じて吉野家の社長に声をかけられます。
他にもいくつか候補がある中で、吉野家は商品が良いと感じた事から、伊東正明さんは2017年11月に退職。
そして2018年1月、顧問として吉野家に入社します。
吉野家の常務取締役へ
2018年10月、伊東正明さんは吉野家の常務取締役となります。
そして2019年3月~2020年2月の1年間、年間を通してマーケティングの指揮を執り、業績をV字回復させました。
そして同時に、吉野家の常務取締役以外にも、3社の顧問を兼務していました。
吉野家の常務取締役解任へ
全てが順調に進んでいるかのように見えた伊東正明さん。
しかし、2022年4月16日、伊東正明さんは早稲田大学で行われた社会人向け講座で、「生娘をシャブ漬け戦略」と笑いながら数回に渡り発言してしまいます。

田舎から出てきた右も左も分からない女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、(牛丼は)絶対食べない。
この不適切発言により、伊東正明さんは世間から大バッシングを受けて、炎上してしまいます。
結果として、吉野家からは常務取締役を解任され、その他複数の契約していた複数の企業から、契約を解消されてしまいました。
吉野家の常務取締役企画本部長・伊東正明の年収
数々の成果を挙げてきた伊東正明さんですが、それだけの活躍をされていると、年収が気になりますよね。
ご本人は年収を公言してはいません。
口コミサイトなど複数のサイトから推察したデータの中では、常務取締役ではなく部長になりますが、
というものがありました。
常務取締役ともなれば、それ以上でしょうから、年収が1000万円以上なのは間違いないだろうと思われます。
また、3社の顧問も兼任しており、それぞれの会社から報酬をもらっている場合、会社の規模にもよりますが、仮に1社1000万円以上と考えても、3社で3000万円。
どんなに少なく見積もっても、合計で4000万円以上ではないかと推察できますね。
不適切発言の為により、役職解任、パートナー解約
伊東正明さんの年収は4000万円以上あるのではないか、と推察しました。
しかし残念な事に、不適切発言により、2022年4月19日、伊東正明さんと契約していた複数の企業より、立て続けに解約、解任の発表がありました。
その為、上述した推察も、あくまで解約、解任される前の年収の推察になります。
恐らくですが、ほぼ全ての企業から縁を切られてしまった事により、年収は一気に0円となります。
今後、新たな事業を起こしたり、会社に雇われたりすれば別ですが…しばらくは、それすらも難しいかもしれませんね。
まとめ
今回は吉野家の常務取締役企画本部長・伊東正明さんの経歴と年収について見ていきました。
経歴を見ると、素晴らしい経歴をお持ちで、それだけに炎上するような発言があったのは残念ですね。
契約していた企業からも解約が立て続けに発生している事により、今後の活動は、しばらくは難しいと思われます。
優秀な方なので、モラルを現在の価値観にアップデートされた上で、戻ってこられる事を祈っています。
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